研究課題/領域番号 |
18K16866
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
小泉 弘樹 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (70461572)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 繊毛運動 / 中耳粘膜 / 耳管機能 / 副鼻腔炎 |
研究実績の概要 |
鼻粘膜、中耳粘膜は気道上皮と同様に線毛上皮を持ち、律動的な線毛運動による粘液線毛輸送機能は正常な鼻副鼻腔が維持されるためにきわめて重要である。気道上皮の線毛運動を制御する因子としてATP、acetylcholine、Ca2+が知られているが、この3つがどのように関連しているかについては明らかではない。さらにこれまでの研究対象は主に動物モデルか培養細胞であり、特にヒト中耳鼻粘膜の線毛運動の制御メカニズムについてはほとんど研究されていない。本研究では慢性副鼻腔炎や慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎のメカニズムを実際の手術時の直接的なデータに基づいて線毛運動の制御メカニズムを解明することを目的とする。 この研究から得られる知見は難治性の鼻、耳疾患の病態を理解する上で重要であり、新しい治療法の開発に結び付くことが期待される。 当センターでは真珠腫性中耳炎や慢性中耳炎の手術を年間400例程度施行している。この症例数は日本屈指である。その際の術前の患者の状態や手術所見、周術期の繊毛運動に関わる因子(耳管機能、乳突蜂巣の含気の程度)や術後の状態(聴力、耳管機能、鼻粘膜の状態、耳漏の有無)を詳しく集計中である。これにより実際の鼻、耳疾患をミクロな観点のみならずマクロな観点から研究することができる
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当センターでは真珠腫性中耳炎や慢性中耳炎の手術を年間400例程度施行している。この症例数は日本屈指であるが、現在新型コロナウイルス感染症のため手術が中止となっているためである。
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今後の研究の推進方策 |
当センターでは真珠腫性中耳炎や慢性中耳炎の手術を年間400例程度施行している。この症例数は日本屈指である。その際の手術所見や周術期の繊毛運動に関わ る因子(耳管機能、乳突蜂巣の含気の程度)をもとに中耳、鼻粘膜がどのように疾患に関与しているかさらに研究を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度には中耳や鼻のマクロ画像を手術用顕微鏡を用いて撮影予定である。次年度使用額はそのためのカメラ、フィルム現像代として使用する予定である。
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