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2021 年度 研究成果報告書

鼻粘膜上皮の線毛運動の制御メカニズム

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16866
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

小泉 弘樹  東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70461572)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード中耳炎
研究成果の概要

本邦における耳掃除の状況を知るため、当科外来を受診した患者883人に対して「耳掃除」(「風呂あがりに綿棒などで耳を拭く」行為を含む)の頻度と使用する道具についてアンケートを行った。風呂上りに耳の中を拭くと回答したのは883人中510人(57.8%)、このうち毎日拭くのは208人、3回以上が98人であり、風呂上りに耳の中を拭く人の60%は週3回以上外耳道を擦過し、このうち綿棒の使用は76%に達していた。綿棒で耳掃除を行うと外耳道知覚低下→外耳道湿疹→角化物堆積や浸出液漏出→耳がかゆくなる→さらに綿棒で耳掃除と負のスパイラルに突入する。耳掃除に綿棒を使用しないことを患者・医師に啓蒙活動を行った。

自由記述の分野

外耳道炎

研究成果の学術的意義や社会的意義

本邦では綿棒を耳掃除のために使用することを前提とした商品が多数あり、ラベルに「綿棒耳掃除用」と記載がある商品が市販されている。綿棒で耳掃除を行うと外耳道知覚低下→外耳道湿疹→角化物堆積や浸出液漏出→耳がかゆくなる→さらに綿棒で耳掃除と負のスパイラルに突入する。また外耳道癌の誘因として耳掃除による外耳道への慢性刺激も指摘されている。多くの温泉の脱衣所や化粧室に耳掃除用に綿棒が常備されている。耳掃除に綿棒を使用することがトラブルにつながることは、患者だけでなく耳鼻咽喉科医にも周知されていない。耳鼻咽喉科医・耳疾患のある患者だけでなく・内科医・小児科医・産婦人科医に啓蒙活動を行う必要がある。

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公開日: 2023-01-30  

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