本研究では、好酸球性副鼻腔炎の難治症例において、ペリオスチンの発現について検討し、特にそのアイソフォームに注目して、好酸球性副鼻腔炎の難治化メカニズムを解明するものである。 好酸球性副鼻腔炎を含む、慢性副鼻腔炎鼻茸組織、および鼻茸から抽出したtotal RNAを用いて、アイソフォームの発現の検討を行った。鼻茸組織においては、全例でisoform 5が最も発現量が高く認められた。NHLF細胞とはisoformの発現のパターンが異なっており、鼻茸での組織特異性があると考えられる。このことから、isoform5は副鼻腔炎の難治化のメカニズムより、鼻茸の形成そのものに関連している可能性が考えられる。
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