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2019 年度 実績報告書

免疫セマフォリンSEMA4D中和抗体を用いた好酸球性副鼻腔炎新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K16886
研究機関大阪大学

研究代表者

津田 武  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00778631)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードSemaphorin
研究実績の概要

難治性副鼻腔炎である好酸球性副鼻腔炎においてSemaphorinの1種であるSEMA4Dが果たす役割について本研究で検証した。その結果、SEMA4Dは血管内皮細胞に作用しRhoA蛋白の活性化をに寄与していることが判明した。これに伴い炎症細胞である好酸球や好塩基球の局所への遊走がより容易になり、好酸球性副鼻腔炎の特徴である好酸球浸潤の強い鼻茸形成に寄与していると考えられた。加えてSEMA4Dは鼻腔上皮細胞に作用し、同様にRhoAの活性化を介した透過性の亢進作用を持つと同時に炎症性サイトカインであるIL-6の産生も亢進することが判明した。これらを踏まえSEMA4Dが病態形成に密接に関連すると考え、SEMA4D欠損マウスを用いた好酸球性副鼻腔炎モデルの病勢評価を行ったところ、SEMA4D欠損マウスにおいて野生型マウスと比較して炎症は軽微となる結果であった。さらにSEMA4Dの中和抗体を好酸球性副鼻腔炎モデルマウスに投与したところ同様に炎症が軽微となる結果が得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Pathological and therapeutic implications of eosinophil-derived semaphorin 4D in eosinophilic chronic rhinosinusitis2020

    • 著者名/発表者名
      Tsuda Takeshi, Nishide Masayuki, Kumanogoh Atsushi et al.
    • 雑誌名

      Journal of Allergy and Clinical Immunology

      巻: 145 ページ: 843~854.e4

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.jaci.2019.12.893

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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