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2020 年度 実施状況報告書

内耳発生におけるWntシグナル、微小管制御蛋白質Dapleの機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K16887
研究機関大阪大学

研究代表者

大薗 芳之  大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (10724768)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード内耳 / 平面細胞極性 / 細胞骨格
研究実績の概要

今までの研究成果をまとめ、論文投稿した。3年目の間には採用されなかったが、今後も論文採用を目指し、必要な研究をまとめていく。
論文投稿に際し、今まで確認された研究データをまとめ、統計的な解析を行える分は解析を施行するようにした。例として、Dapleノックアウトマウスで観察される内耳の有毛細胞の異常の形状を、ステレオシリアの配列異常やキノシリアの局在の異常に合わせて分類を行い、解析を施行した。これらの結果としては、基底回転側の有毛細胞のステレオシリアの異常が強いことが確認され、キノシリアの局在の異常としては、ステレオシリアと接している限りはステレオシリアの配列の異常とキノシリアの局在の異常は、割合は概ね全周性に瓦化なったため、直接的な関連がないことが示唆された。キノシリアとステレオシリアが離れて存在した場合、既報の通りキノシリアの列は著しく破綻する結果であった。
また、培養有毛細胞に関しても、微小管阻害剤添加下での培養でみられるステレオシリア、キノシリアの異常が、統計的にもDapleノックアウトマウスでみられるものと類似するかどうかについて、可能な限り培養有毛細胞の研究を繰り返し行うことで再現性確認と十分な細胞数の観察を行い、解析を行った。
その他、Dapleと微小管の関係やその有毛細胞への影響が説得力のある論文投稿画像として示されるように、既存の実験結果の再現性確認と、より良い画質のデータが撮影できるように、既実験プロトコルの改良を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度から論文を投稿中である。科研費期間中に論文採用まで目指したい。

今後の研究の推進方策

今年度は本科研費の最終年度であり、蝸牛における微小管とDapleの関係を示す免疫染色、電子顕微鏡、器官培養等の実験は完了し、論文の投稿中のため、採用まで目指したい。追加実験が必要であれば、適宜追加していく。

次年度使用額が生じた理由

試料作製のための試薬、免疫染色の抗体の購入に関して、購入も必要十分に施行したが、研究工程も能率よく行われ、想定よりも費用は掛からなかった。また大阪大学内で実験結果を撮影する蛍光顕微鏡、電子顕微鏡利用費も、効率よく運用でき、経費は予想よりも安くなった。その為未使用額が生じた。
未使用額においては主に論文投稿に関係する費用と、論文投稿過程で新たに必要な追加研究に使用したい。

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公開日: 2021-12-27  

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