研究課題
HPV関連頭頸部癌の放射線治療後の奏功評価におけるPET-CTとctHPVDNAを比較し、ctHPVDNAはPET-CTの偽陽性所見を補填しうること、そして両者を組み合わせることでより正確に予後を予測できることを明らかにし論文投稿した(Tanaka H, et al. Circulating tumor HPV DNA complements PET-CT in guiding management after radiotherapy in HPV-related squamous cell carcinoma of the head and neck. Int J Cancer 2021;148: 995-1005.)。さらに、HPV関連癌を検出するバイオマーカーとしてうがい液中のHPVがこれまで広く研究されてきたが、うがい液中のHPVDNAと比較し、血漿中のctHPVDNAはより高感度に検出できることを見出した。さらに、ctHPVDNAは治療前の病期分類や腫瘍体積と相関を認めており、これらをまとめて論文投稿した(Performance of oral HPV DNA, oral HPV mRNA and circulating tumor HPV DNA in the detection of HPV-related oropharyngeal cancer and cancer of unknown primary. Int J Cancer 2022;150:174-186.)。放射線治療を行った中咽頭癌において、治療中のctHPVDNAをモニタリングしたところ、40GyまでにctHPVDNAが消失する群と40Gyに残存する群があることが明らかとなり、40GyまでにctHPVDNAが消失する群では全例で再発を認めなかった。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
International Journal of Cancer
巻: 150 ページ: 174~186
10.1002/ijc.33798