研究課題
若手研究
発症すれば治療が困難である顔面神経麻痺の後遺症である顔面拘縮の評価法を開発した。頬が盛り上がり鼻唇溝が深くなる変化を評価するために3Dスキャナを用いた。作成した顔面の3Dモデルを解析し、頬の盛り上がりの程度を患側と健側で比較することで顔面拘縮の程度を評価することができた。ボツリヌス毒素の局所投与は一時的ではあるが治療効果があると言われている。開発した評価方法でボツリヌス毒素の顔面拘縮に対する治療効果を評価することができた。
耳科学
本研究では、顔面神経麻痺の後遺症である顔面拘縮の評価法を開発した。最も不快な顔面拘縮は頬が高くなり、鼻唇溝が深くなる顔面の非対称である。顔面拘縮は発症すれば治療困難とされており、苦しむ患者が多い。評価法が確立していないためその治療法の効果を証明することができない。本評価法で顔面拘縮の程度を評価することができれば、治療法の開発、効果の証明につながり、不快感に苦しむ患者の症状を改善させることができる。