研究課題/領域番号 |
18K16901
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
関谷 健一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (60737948)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脳磁計 |
研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、片側良聴耳患者では健聴耳の周波数特異性が向上しているのではないか、という仮説を検証することである。一般的には聴力が両耳とも正常な場合、雑音下では左右の耳から入った音情報を統合することで、雑音下の音の聞き取り能力を向上させている。しかしながら、片側高度感音難聴患者ではそれが不可能であるため、脳の可塑性変化により健聴耳の周波数特異性を代償的に向上させることで対応しているのではないかと考えている。この為我々は脳磁計を用いて片側高度難聴の患者に対し、健聴耳のマクロレベルでの周波数特異性を他覚的に計測を予定した。 刺激音として日常生活で重要な役割を果たしている1000Hzの純音を用いて、マスキング音として1000Hz周辺の周波数帯域を広域雑音より除去することで作成した周波数帯域除去雑音を用いた。刺激音を単独、または周波数帯域除去雑音を背景音として提示した時に誘発される脳磁場を測定した。対象となる被験者は名古屋市立大学病院や近隣の耳鼻咽喉科から紹介を予定している。しかしながら、本年度より生理学研究所での脳磁計の計測が中止となった為実計測が出来なかった。その為脳磁計を用いず、脳波等の簡便な方法での計測についても検討を行うこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
生理学研究所での脳磁計の計測が出来なくなったため
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今後の研究の推進方策 |
脳波やABR、AABR、ASSR等の脳磁計以外の計測方法での周波数特異性の他覚的評価の可否について検討を行っていく。また、近隣の脳磁計が利用可能な施設を検索していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響や脳磁計の利用制限により実計測が困難であった事で謝金等の支出が無かったこと及び学会参加費等の支出も少額であったため、来年度は感染対策を徹底し計測数を増やし、積極的な学会参加および論文作成を予定している。また計測方法の変更に際し必要になる脳波計などを新たに購入することを検討中である。
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