頭頸部癌におけるオートファジー機構と治療抵抗性の関連を検討した。中咽頭癌30例を対象に、手術あるいは生検検体を対象にオートファジーに関わるSurrogate markerとしてp62, NrF2κの発現を免疫染色で検出し、予後を含む臨床データと対比して検討した。また中咽頭癌の予後規定因子の一つであるp16の発現の有無とも比較検討した。結果、p62、NrF2κの発現と予後、あるいはp16との間に有意な関連性は認められなかった。対象の治療内容が一定していなかったことも解析を困難にしたと思われ、今後対象疾患を絞った検討が必要と思われた。
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