• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

初発および再発円錐角膜の進行予測及び予防に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K16917
研究機関東京大学

研究代表者

吉田 絢子  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (20770465)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード円錐角膜 / 再発 / 進行予測因子 / 進行予防 / リスクファクター / バイオマーカー
研究実績の概要

円錐角膜は、進行性に角膜の突出と菲薄化をおこし視力低下をきたす疾患で人口10万人に対して50-230人程度の有病率とされている。治療は、初期にはハードコンタクトレンズによる視力矯正、進行例においては角膜移植が行われる。近年は角膜クロスリンキングという進行予防のための新しい治療法が欧米を中心に実施されているが、日本でも普及してきているが、保険適応になっていない。本研究の目的は、①再発円錐角膜の進行予防をすること、②再発円錐角膜のリスクファクターや形態的特徴を調べること、③初発、再発含む円錐角膜に関する進行予測のバイオマーカを調べることである。そしてこれらの結果を診療にフィードバックすることで患者の治療に役立てることが最終目標である。
再発円錐角膜のリスクファクターや形態的特徴の研究結果、経上皮法角膜クロスリンキングによる円錐角膜の進行抑制については英文論文にてすでに公表した。今年度は、円錐角膜の診断に不可欠である角膜形状解析装置、前眼部光干渉断層計(OCT)についての知見や円錐角膜の最終的な外科治療選択肢として重要な全層角膜移植についての知見について、学会発表をした。円錐角膜の視力矯正に不可欠であるハードコンタクトレンズの角膜形状に与える影響についての論文も発表された。また、円錐角膜進行のバイオマーカーの探索のため、患者から採取した検体の基礎実験を昨年度から実施しており、データのまとめと論文投稿の準備を進めている。また涙液検体の解析も今後は進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者の産育休等があり計画通りに実験が進められなかったため。

今後の研究の推進方策

実験の解析結果についてはデータをまとめて論文発表をすすめていく。
患者涙液検体の解析をすすめる。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の産育休やコロナ禍での実験の遅れがあり次年度使用額が生じた。患者検体中のバイオマーカー測定のほか、論文投稿料、学会旅費等に使用していく予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] Impact of rigid gas-permeable contact lens on keratometric indices and corneal thickness of keratoconus eyes examined with anterior segment optical coherence tomography2022

    • 著者名/発表者名
      Akiyama Kaho、Ono Takashi、Ishii Hitoha、Chen Lily Wei、Kitamoto Kohdai、Toyono Tetsuya、Yoshida Junko、Aihara Makoto、Miyai Takashi
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 17 ページ: e0270519

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0270519

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Corneal irregularity and visual function using anterior segment optical coherence tomography in TGFBI corneal dystrophy2022

    • 著者名/発表者名
      Abe Yuito、Omoto Takashi、Kitamoto Kohdai、Toyono Tetsuya、Yoshida Junko、Asaoka Ryo、Yamagami Satoru、Miyai Takashi、Usui Tomohiko
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 12 ページ: 13759

    • DOI

      10.1038/s41598-022-17738-3

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 教育セミナー 全層角膜移植の基本手技2023

    • 著者名/発表者名
      吉田絢子
    • 学会等名
      日本眼科手術学会
  • [学会発表] 教育セミナー 前眼部OCTの活用2023

    • 著者名/発表者名
      吉田絢子
    • 学会等名
      角膜カンファランス
  • [学会発表] 角膜内皮機能不全患者の部位別角膜厚2022

    • 著者名/発表者名
      大本 貴士, 金 みんじぇ, 小野 喬, 豊野 哲也, 吉田 絢子, 臼井 智彦, 山上 聡, 相原 一, 宮井 尊史.
    • 学会等名
      日本眼科学会
    • 国際学会
  • [学会発表] Long-term analysis on anterior and posterior surface of ATE-CXL for keratoconus.2022

    • 著者名/発表者名
      石井 一葉, 吉田 絢子, 竹渓 友佳子, 北本 昴大, 豊野 哲也, 相原 一, 宮井 尊史.
    • 学会等名
      日本眼科学会
    • 国際学会
  • [学会発表] 眼瞼下垂術後の涙液の変化の特徴2022

    • 著者名/発表者名
      冨岡真帆、髙木誠二、檀之上和彦、吉田絢子、上村景子、長谷川咲希、臼井智彦
    • 学会等名
      日本臨床眼科学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi