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2019 年度 研究成果報告書

網膜血管の4層網の再構築と単一血球動態に基づく網膜無灌流の機序解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16925
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

村岡 勇貴  京都大学, 医学研究科, 助教 (00739089)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード網膜循環 / 網膜無灌流
研究成果の概要

ヒト網膜の外層には視細胞、内層には双極細胞、網膜神経節細胞といった神経細胞が存在する。網膜血管は網膜内層に存在し、内層の神経細胞を栄養することで機能的に連関している。網膜血管は、組織学的には立体的に3-4層に連なるとされているが、従来の蛍光眼底造影では、その低い解像度の問題から立体的な構築はわかってこなかった。
本研究では、縦分解能が3umの光干渉断層計血管造影、補償光学レーザー検眼鏡を用いて、これらの血管を立体的に分離することに成功した。従来の方法ではわからなかった、網膜血管の微小循環単位が明らかとなり、網膜血管の生理、また網膜無灌流などの病態解明に有用な所見が明らかとなった。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

網膜循環に関する代表的な疾患として、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症がある。また、これら疾患に共通する重要な病態として、網膜無灌流がある。この病態は、一度生じると不可逆かつ高度な視機能障害を引き起こすので、この病態の形成メカニズムの解明が必須である。本研究では、高解像度の新しいイメージング手法を用いて、非常に細かいレベルで網膜血管構造を解像することができ、網膜微小循環に関する新しい生理、また今までわからなかった病態の解明にとって有用な知見を得た。

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公開日: 2021-02-19  

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