研究課題
若手研究
角膜上皮細胞と病的上皮のモデルである表皮角化細胞のマイクロアレイデータを解析し候補薬剤を選択した。CMapを用いて、角膜上皮細胞で高発現している遺伝子を増強させる低分子化合物を8877選択した。そのうち、Scoreが90以上となり角膜上皮細胞で高発現となる候補低分子化合物を13種類、一方で、Scoreが-90以下となり角膜上皮細胞で低発現となる候補低分子化合物を48種類選択した。薬剤の投与期間、投与種類を様々な方法で検討したが、薬剤のみで角膜上皮細胞へリプログラミングできる薬剤を認めなかった。
医薬
本研究では、網羅的遺伝子発現のデータを用いて、低分子化合物で角膜上皮細胞へのリプログラミングを可能とする薬剤開発を目指したが、結果的に本法では有力な候補薬剤を同定することはできなかった。しかし、本研究から得られたデータによって、化合物スクリーニング方法の改善など、さらなる研究の発展に貢献することができる。