研究実績の概要 |
東京都内の小中学生約1,500名を対象に非調節麻痺下屈折値と眼軸長を測定し、近年の東京における小・中学生の近視有病率を報告(Erisa Yotsukura, Hidemasa Torii, Mikako Inokuchi, Mitsuaki Tokumura, Miki Uchino, Kyosei Nakamura, Mari Hyodo, Kiwako Mori, Xiaoyan Jiang, Shin-ichi Ikeda, Shinichiro Kondo, Kazuno Negishi, Toshihide Kurihara, Kazuo Tsubota. Current Prevalence of Myopia and Association of Myopia With Environmental Factors Among Schoolchildren in Japan. JAMA Ophthalmology. 2019; 137(11): 1233-1239)した。小学生689人における近視有病率は76.5%、強度近視有病率は4.0%であり、平均屈折値は-1.73 ± 1.98 D、平均眼軸長は23.41±1.03 mmだった。中学生727人における近視有病率は94.9%、強度近視有病率は11.3%で、平均屈折値は-3.09 ± 2.26 D、平均眼軸長は24.73 ± 1.19 mmだった。本結果は慶應義塾大学からもプレスリリースされた(https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2019/8/19/28-59721/)。 2019年度も2018年度と同様に予定通り東京都内の小学校・中学校において、慶應義塾大学医学部倫理委員会承認の下、学校長・保護者・生徒の同意を取得し、屈折値や眼軸長な どを測定する近視検診を実施することができた。しかし2019年度の最後(2020年2月以後)にコロナウイルスが蔓延したため、近視検診の実施ができなかった学校があった。
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