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2019 年度 実施状況報告書

特定波長可視光線の近視進行抑制作用メカニズムの追究と環境・疫学調査

研究課題

研究課題/領域番号 18K16934
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

鳥居 秀成  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50445326)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード近視 / 眼軸長 / バイオレットライト / 光 / 波長
研究実績の概要

東京都内の小中学生約1,500名を対象に非調節麻痺下屈折値と眼軸長を測定し、近年の東京における小・中学生の近視有病率を報告(Erisa Yotsukura, Hidemasa Torii, Mikako Inokuchi, Mitsuaki Tokumura, Miki Uchino, Kyosei Nakamura, Mari Hyodo, Kiwako Mori, Xiaoyan Jiang, Shin-ichi Ikeda, Shinichiro Kondo, Kazuno Negishi, Toshihide Kurihara, Kazuo Tsubota. Current Prevalence of Myopia and Association of Myopia With Environmental Factors Among Schoolchildren in Japan. JAMA Ophthalmology. 2019; 137(11): 1233-1239)した。小学生689人における近視有病率は76.5%、強度近視有病率は4.0%であり、平均屈折値は-1.73 ± 1.98 D、平均眼軸長は23.41±1.03 mmだった。中学生727人における近視有病率は94.9%、強度近視有病率は11.3%で、平均屈折値は-3.09 ± 2.26 D、平均眼軸長は24.73 ± 1.19 mmだった。本結果は慶應義塾大学からもプレスリリースされた(https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2019/8/19/28-59721/)。
2019年度も2018年度と同様に予定通り東京都内の小学校・中学校において、慶應義塾大学医学部倫理委員会承認の下、学校長・保護者・生徒の同意を取得し、屈折値や眼軸長な どを測定する近視検診を実施することができた。しかし2019年度の最後(2020年2月以後)にコロナウイルスが蔓延したため、近視検診の実施ができなかった学校があった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現時点ではほぼ計画書通りに進行しているため、おおむね順調と判断したが、研究実績の概要のところに記載したように、2019年度の最後(2020年2月以後)にコロナウイルスが蔓延したため、近視検診の実施ができなかった学校があった。今後はコロナウイルス感染症の動向次第だが、2020年度の検診は延期もしくは中止になる可能性が高く、今後の状況次第では縦断研究は遅れる可能性がある。

今後の研究の推進方策

今後はコロナウイルス感染症の動向次第だが、2020年度の検診は延期もしくは中止になる可能性が高く、縦断研究は遅れる可能性がある。
また、日本とブラジルの近視有病率や近視進行程度を比較する研究については慶應義塾大学医学部倫理委員会の承認は得られたものの、ブラジルでもコロナウイルス感染者は増大傾向にあり、その結果次第ではこちらも遅れる可能性がある。その場合には現在あるデータで解析を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2019年度の最後(2020年2月以後)にコロナウイルスが蔓延したため、近視検診の実施ができなかった学校があった。そのために次年度使用額が発生した。コロナウイルス感染症の動向次第で状況が落ち着き実施が今後可能になればその際に使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Current Prevalence of Myopia and Association of Myopia With Environmental Factors Among Schoolchildren in Japan.2019

    • 著者名/発表者名
      Erisa Yotsukura, Hidemasa Torii, Mikako Inokuchi, Mitsuaki Tokumura, Miki Uchino, Kyosei Nakamura, Mari Hyodo, Kiwako Mori, Xiaoyan Jiang, Shin-ichi Ikeda, Shinichiro Kondo, Kazuno Negishi, Toshihide Kurihara, Kazuo Tsubota
    • 雑誌名

      JAMA Ophthalmology

      巻: 137(11) ページ: 1233-1239

    • DOI

      10.1001/jamaophthalmol.2019.3103

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-01-27  

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