重症網膜疾患に起因する重度視覚障害は重篤な視機能低下症状を呈し、生活の質低下に直結する。近年、重度視覚障害に関する治療導入が現実のものとなるものの、治療の適応判断と効果判定に関する有用な評価法が存在しない。本研究では、東京医療センター・臨床研究センター(NISO)を中心とする国際連携の下、最新の統合型LEDモニタ刺激技術を用いた視覚刺激アルゴリズを構築する事で、従来の視力検査では定量的な測定が困難であった重症患者群(古典的視力4分類では指数弁、手動弁、光覚弁、無光覚と定義)を対象として、包括的・定量的評価系が確立された。
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