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2021 年度 研究成果報告書

Fuchs角膜内皮変性症のトリプレットリピート伸長が病態に与える影響の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16947
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

宮井 尊史  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40599007)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード角膜ジストロフィ / ゲノム編集 / 角膜内皮 / Fuchs角膜内皮ジストロフィ / TCF4
研究成果の概要

外来のFuchs角膜内皮変性症患者から採取した41人分のDNAに対してSTR assayおよびRepeat primed PCRを行い、TCF4のリピート伸長は8人(19.5%)に認められた。不死化角膜内皮細胞HCEnCのリピートをCRISPR-Cas9を用いて切断し、リピートノックアウト細胞株の作成に成功した。この細胞株は光学顕微鏡による表現型、細胞増殖曲線、TCF4の遺伝子発現量に違いがなかった。HCEnCに対して60および80リピートのドナーを用いリピートノックイン細胞株の作成にも成功した。80リピートノックイン細胞株ではRNA凝集、TCF4遺伝子発現の増加がみられた。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本課題における検討において、世界で角膜移植の約40%を占めるFuchs角膜内皮変性症について本邦の症例のDNA解析を行い、TCF4遺伝子のリピート伸長型が一定の比率を占めることを確認できた。また、CRISPR-Cas9を用いて角膜内皮細胞株のリピートのノックアウトおよびノックインに成功し、リピート切断治療の可能性および、リピート伸長によるRNA凝集という細胞内の病態を反映するモデルを作成できた。今後のFuchs角膜内皮変性症の病態解明および治療法の検討にあたり、大変有用なモデル細胞で学術的、社会的意義があると考えられる。

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公開日: 2023-01-30   更新日: 2025-03-27  

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