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2023 年度 研究成果報告書

上斜筋麻痺における下直筋後転術の治療効果に影響を与える因子に関する検討

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16952
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

古森 美和  浜松医科大学, 医学部, 助教 (30467245)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード下直筋後転術 / 上斜筋麻痺 / 鼻側移動術 / 滑車神経麻痺 / 上下斜視 / 回旋偏位
研究成果の概要

上斜筋麻痺に対する僚眼下直筋後転術が上下偏位に与える効果と影響する因子を検討することを目的に研究を行った。30症例全体の下直筋1㎜後転の手術効果は2.9PD/mmで、後天性上斜筋麻痺においては、鼻側移動なし群(3.7PD/mm)があり群 (2.2PD/mm)より手術効果が有意に大きかった。このため、後天性においては下直筋後転および鼻側移動する際は、鼻側移動しない場合より上下偏位の矯正効果が少なくなることを念頭に置いて後転量を決める必要がある。また、先天性上斜筋麻痺に僚眼下直筋後転術を行う際には、手術効果にばらつきを生じる可能性を念頭に置く必要があることが明らかとなった。

自由記述の分野

斜視弱視

研究成果の学術的意義や社会的意義

上斜筋麻痺の手術において、下直筋後転術は斜筋手術に比べ、成人であれば局所麻酔で行えることが多く、術式も斜筋手術に比較し容易である。また、同時に下直筋を鼻側移動させることにより、上下偏位の矯正だけでなく、回旋偏位も矯正できるため有用な術式である。この下直筋後転術においては、鼻側移動する際は、鼻側移動しない場合より上下偏位の矯正効果が少なくなることを念頭に置いて後転量を決める必要があることを本研究で明らかにした。手術回数の減数や患者の満足度の向上に貢献する結果が得られたと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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