• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

加齢黄斑変性とpachychoroid neovasculopathyの病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K16955
研究機関京都大学

研究代表者

三宅 正裕  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90812793)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード加齢黄斑変性 / パキコロイド / 機械学習 / 人工知能
研究実績の概要

加齢黄斑変性(AMD)とpachychoroid neovasculopathy(PCN)はいずれも脈絡膜新生血管(CNV)を呈する。これらは遺伝学的に異なることが示されているが、客観的な分類方法が存在しない。本研究では、教師無し機械学習によって機械的に症例分類を行うことを目的とした検討を実施した。対象は2014年1月から2018年6月の間に初診の、無治療片眼性CNV患者537例。強度近視、外傷等に伴うCNVは除外した。ベースラインのパラメーター61個を各々標準化の上主成分変換し、主成分を用いてK-means法でクラスタリングを行った。至適クラスタ数はGap統計量を用いて決定した。至適クラスタ数は2で、クラスタ1と2はそれぞれ289例と248例であった。クラスタ2はクラスタ1と比較して若年(P<0.001)、厚脈絡膜(P<0.001)、脈絡膜透過性亢進頻度が高い(P<0.001)等PCNの特徴を有しており、三宅らの基準でPCNと診断される219例のうち195例(89%)がクラスタ2に分類されていた。結論として、K-means法によりCNVが機械的に2群に分類され、片群はPCNを表していると考えられた。PCNはCNVの47%を占める可能性があることが分かった。
また、これらの症例に対してゲノムワイド関連解析を実施し、現在詳細を検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り進んでいるため

今後の研究の推進方策

引き続き検討を進める。

次年度使用額が生じた理由

一部翌年に実験を回したため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 機械学習を用いた、加齢黄斑変性とパキコロイド新生血管の分類2018

    • 著者名/発表者名
      細田祥勝、三宅正裕、大音壮太郎、大石明夫、宮田学、田村寛、山城健児、上田奈央子、高橋綾子、辻川明孝
    • 学会等名
      日本網膜硝子体学会総会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi