瞬目する度に眼表面と眼瞼裏面には摩擦が生じており、摩擦が強くなると様々な疾患を引き起こす原因となる。眼表面の摩擦の状態を明らかにするため、この研究では眼表面の摩擦係数を測定できる装置の開発と、結果を解析して各々の眼表面の潤滑パターン(混合潤滑・流体潤滑・両者の中間)を分類して、眼表面がどのような摩擦状態にあるのかを調べるための、アルゴリズムを使った解析プログラムを開発した。また、この装置を用いてコンタクトレンズ装用とドライアイ症状への眼表面摩擦の影響検討し、装用2週間後ではコンタクトレンズの摩擦係数が有意に増加していることを調べた。
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