培養ヒト角膜内皮細胞注入療法に適した成熟分化細胞と設定規格を充足しない相転移細胞の最も大きな機能的差異が細胞の呼吸能、就中ミトコンドリア機能にあることを細胞外Flux Analyzerと免疫染色を用いて確認した。両細胞間におけるTCA回路の中間産物の産生に係る機構つまり代謝リプログラミングの差違も明らかとなった。さらに両細胞間における細胞呼吸の基質特異性の差違も判明した。この培養細胞における分化成熟細胞と相転移細胞の差違と同様のミトコンドリア呼吸能の差違が正常角膜内皮組織と病態角膜内皮組織にも存在していた。
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