マウスの円形角膜上皮欠損を作成し、創傷治癒及び細胞増殖の検討を行った。角膜上皮欠損創の残存部の面積はShhΔCE,Shhf/wtの両マウス間に統計的有意差はなかった。BrdU陽性細胞数は角膜上皮剥離6時間後のShhΔCEマウスの角膜上皮でShhf/wtマウスと比較し有意に抑制されていた。角膜上皮創傷治癒過程でのSox9の発現を免疫染色で検討したところ、角膜上皮剥離12時間後のShhΔCEマウスの遊走している角膜上皮でShhf/wtマウスと比べSox9の発現の増強が見られた。また、TUJ1抗体を用いた角膜のホールマウント免疫染色により、角膜の神経分布の抑制がみとめられて、知覚低下が認めた。
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