研究実績の概要 |
Sprague-Dawley ラットに40nM N-methyl-D-aspartate(NMDA)を1μM硝子体へ投与し、正常眼圧緑内障モデルを作製した。正常眼圧緑内障モデルラットにMT1/MT2アゴニストであるAgomelatine (20mg/kg、40mg/kg、80mg/kg)、MT1/MT2アンタゴニストであるLuzindole(2mg/kg、4mg/kg、8mg/kg)、コントロールPBSを各群に分けて腹腔内投与し、投与1日後、3日後、7日後で網膜を摘出し網膜ホールマウント切片を作成した。正常ラットと正常眼圧緑内障モデルラットでメラトニンレセプターの発現数についてMT1 receptor抗体 ,MT2 receptor抗体にて免疫染色を行った。正常群と正常眼圧緑内障モデルで発現数の差はみられなかった。また、網膜神経節細胞のマーカーであるBrn-3a抗体を用いて免疫染色を行い、各群の陽性細胞数をカウント、また、TUNEL染色を行い、アポトーシス細胞数をカウントした。Agomelatine(20mg/kg、40mg/kg、80mg/kg)、Luzindole(2mg/kg、4mg/kg、8mg/kg)、コントロールPBS各群でBrn-3a陽性細胞あるいはTUNEL染色によるアポトーシス細胞数に有意な差を検出することが出来なかった。また、各群で網膜を採取し、細胞死に関連するCaspase3/7,Caspase8,Caspase9,Bcl-2,Baxなどの分子変動を検討した。Caspase3/7,Caspase8,Caspase9,Baxは上昇、Bcl-2は減少していたが、コントロール群とAgomelatine、Luzindole投与群との差を検出することは出来なかった。
|