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2020 年度 研究成果報告書

知覚神経系によるリンパ管新生の制御とリンパ浮腫治療

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16994
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

美島 利昭  北里大学, 医学部, 講師 (00296477)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードリンパ浮腫 / 神経ペプチド
研究成果の概要

痛みや炎症などの侵害刺激により遊離されるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)が受容体活性調節蛋白1(RAMP1)に作用してリンパ浮腫に関与するかを調べた。マウスにリンパ浮腫を作成すると、野生型マウスよりもRAMP1 ノックアウトマウス(RAMP1-/-)のリンパ浮腫が遷延しリンパ管新生因子産生が抑制された。RAMP1-/-では炎症性マクロファージが浸潤し、リンパ管新生因子(VEGF-C)はRAMP1シグナルに依存して産生された。リンパ浮腫においてはCGRPがマクロファージのRAMP1シグナルに作用してリンパ管新生を促進してリンパ浮腫が改善することが示唆された。

自由記述の分野

血管外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳がんの腋窩リンパ節廓清術後、子宮・卵巣がんの骨盤内リンパ節廓清術後、またこれらに追加される放射線療法後などの患者では2次性のリンパ浮腫が発症することがある。多くは難治性で慢性化するだけでなく、皮膚の広範な肥厚と線維化、繰り返す蜂窩織炎などのために患者のQOLは著しく損なわれる。現在でも本質的な治療方法はないため、リンパ再生を含めたリンパ管新生増強方策が切望されている。この点、CGRPや特異的RAMP1アゴニストが2次性リンパ浮腫の治療に有効であることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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