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2019 年度 研究成果報告書

骨細胞の骨基質ミネラル維持・流出におけるPTHとビスホスホネートの相違的機序

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17011
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57010:常態系口腔科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

本郷 裕美  北海道大学, 歯学研究院, 学術研究員 (00778970)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード骨代謝 / 骨細胞性骨溶解 / PTH / ビスホスホネート
研究成果の概要

PTHを投与したマウスでは骨小腔周囲におけるリン酸カルシウムの溶出により、骨小腔の拡大が認められた。しかし、PTH投与後にカルセインや42Ca安定同位体を投与したマウスの骨基質を観察すると、一度、骨小腔周囲のリン酸カルシウムが溶出した部位に、新たにカルシウムが沈着することが強く示唆された。このことから、骨細胞がPTHに反応して可逆的にリン酸カルシウムを溶出・沈着する可能性が推察された。一方、ALN投与でも同様に骨小腔の拡大が認められたが、PTH投与とは異なり、骨細胞のダメージや骨細胞ネットワークにおける細胞突起の断裂などが観察されたことから、不可逆的な抑制現象であることが示唆された。

自由記述の分野

骨代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

副甲状腺ホルモン(PTH)およびビスホスホネート製剤の1つであるアレンドロネート(ALN)は骨粗鬆症の治療薬、あるいは転移性骨腫瘍による骨吸収抑制剤として広く使用されている薬剤である。しかしその一方で、これらの薬剤が骨細胞に及ぼす影響について明らかにした報告はほとんどない。したがって、これらの頻用性の高い薬剤が及ぼす骨ミネラル代謝を明らかにすることは、今後の薬剤の使用において大きな意義をなすと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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