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2021 年度 研究成果報告書

人工エクソソームを応用した骨形成促進剤の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17015
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57010:常態系口腔科学関連
研究機関東京医科歯科大学 (2018, 2021)
埼玉医科大学 (2019-2020)

研究代表者

菅森 泰隆  東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (60814902)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード骨形成促進剤 / RANKL / RANK / 分泌小胞 / エクソソーム
研究成果の概要

骨芽細胞膜上RANKLに骨形成シグナルを入れる、RANKを発現した人工エクソソームの創製を目指し、細胞内ドメインを欠失させたRANK(minimal RANK)をリン脂質DOPCを構成材料としたエクソソームに組み込んだ。minimal RANKを発現したエクソソームの機能を確かめる為に、骨髄細胞をM-CSFと可溶性RANKLで刺激して、破骨細胞に誘導する実験系を用いて検討した。その結果は、RANK発現の有無ではなく、脂質成分であるDOPC濃度依存的に破骨細胞形成を抑制したことが示唆されるものであり、minimal RANKエクソソームに発現したRANKのRANKL結合能は確認できなかった。

自由記述の分野

口腔基礎工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、破骨細胞が分泌するRANKを発現した膜小胞に骨形成能がある事が見出されたことから、RANK発現した人工分エクソソームの創製は新たな骨形成促進剤の候補になり得る。
本研究では、RANKL結合能を有するRANK発現エクソソームの開発には至らなかったが、DOPCは構成材料として不適切であり、別のリン脂質を用いる必要があることが分かった。また、生理的に活性化したRANKは三量体化することが知られている。その為、機能的なRANKL-RANK結合を誘導するにはエクソソーム上に三量体構造を模したRANKを発現させる必要があると考える。以上が今後の研究の方向性として見出されたことは学術的意義がある。

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公開日: 2023-01-30  

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