研究課題
若手研究
女性ホルモン低下と加齢によるシェーグレン症候群の発症機序解明を目的とする。メスのマウスでは加齢とともに老化関連T細胞が二次リンパ組織で増加し、唾液腺に多く集積していた。加齢変化によって唾液腺上皮細胞から細胞の遊走に関与するCXCL13が産生され、CXCL13-CXCR5を介して唾液腺に老化関連T細胞が集積する可能性が示唆された。
免疫学、病理学
シェーグレン症候群(SS)は外分泌腺を標的とする自己免疫疾患であり、中高年以降の女性に多く発症する。、SSは単独の因子によって起こるものではなく、性ホルモンのアンバランスや加齢による変化という身体的に大きな変化がどのようにしてSSの病態形成に関与するのかは不明である。そのため、加齢変化によって発症するSSやその他の自己免疫疾患などの病態解明の新たな一歩となる可能性がある。