本研究の目的は、シナモン成分について、歯周病原細菌に対する抗菌活性や抗炎症作用を明らかとし、新規の歯周病治療薬開発に資することである。In vitro およびIn vivoの両面から歯周病抑制能を評価した。 本研究の結果から,代表的な歯周病原細菌に対しシナモン成分が抗菌活性を有することが示された。また,歯周病原細菌由来LPS刺激に誘導される炎症性サイトカイン産生に対する抗炎症作用が明らかとなった。さらに,歯周病モデルマウスを用い,歯槽骨吸収抑制効果を明らかとした。 以上の結果より,新規の歯周病医薬としてのシナモン成分応用の可能性が示唆された。
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