研究課題/領域番号 |
18K17087
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
諸井 明徳 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (60645141)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ARONJモデル家兎 |
研究実績の概要 |
ARONJモデルマウスでは骨の評価が非常に狭小であり、LIPUSの影響またはナノバブルの填入が困難となることが分かった。そのために、モデルを家兎に置き換えることによりナノバブルとLIPUSの評価を適正に行えると考えた。そのために、ARONJモデル家兎の作成をARONJモデルマウスを基に行っている。ARONJモデルマウスは70%程度の確立で作成が可能であったが、ARONJ家兎モデルは20%程度の確立でしか作成をできていない。そのために、一部ビスホスホネート製剤の投与量を変化させることや、抜歯窩の削合を加えるなどしてモデル作成の確立を上昇させるようにしている。 ARONJモデル家兎ではナノバブルとLIPUSによる骨治癒について検討を行っている。これについてもどの期間で切片を作成するのが適しているかを検討している段階である。作成した切片を比較すると骨治癒を認める箇所があることから一定の効果を類推させる結果を得ている。 これまでの研究では骨髄細胞培養におけるLIPUSの促進作用は認められているがナノバブルと併用した際の検討はされていない。そのために、骨髄細胞とナノバブルとLIPUSの影響について検討を行っている。ナノバブルのみでは骨髄細胞には影響はほぼなく、ナノバブルとLIPUSを用いたものでは骨髄細胞の培養が促進される結果を得ている。しかし、LIPUS単体で行ったものと比較しても有意差は認めていない。そのために、ナノバブルとLIPUS、LIPUSのみでの骨髄細胞培養を短期間での評価に切り替えて評価を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初予定していたARONJモデルマウスはナノバブルの停滞が困難であることが分かったことからモデルを家兎に変更して行っている。モデルの作成の確立が低いことから現状としては予想された計画よりも遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
ARONJモデル家兎の作成確立が上昇することにより現在はパイロット的に評価時間などを検討しているものが推進すると考えている。そのために、現状としてはARONJ家兎モデルの作成手順のさらなる確立が対応策と考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在ではナノバブルは必要に応じて購入しているが、使用頻度が上昇することが見込まれるのでナノバブル発生器具の購入を計画しているため
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