骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)は、明確な治療法がなく、現在は重症化の後に侵襲を要する外科処置が行われている。治療の要素としては、低侵襲、抗菌作用、骨再生作用が挙げられる。これらの項目を満たすものとして局所へのマイクロバブル投与と超音波治療がある。この治療は人体への侵襲は少なく、局所への抗菌剤増強作用を有し、骨再生の促進作用がそれぞれの分野の研究により明らかにされている。しかし、ARONJへの治療へは応用されていない。この研究成果によりARONJに対して超音波やマイクロバブルによる治療が選択肢と挙がった。さらに研究・検討されることにより臨床応用が可能となり治療が促進すると考えられる。
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