研究課題
本研究で使用するデータセットは東北メディカル・メガバンク機構の宮城県における7箇所の地域支援センターにて行われた健康調査データである。東日本大震災後の2011年から行われてきたベースライン調査の約1万7000人歯科検診データについて、遺伝情報や全身状態、食生活などの他のデータとの結合可能で利用可能性が高い4559名のデータクリーニング作業から取り掛かった。診査対象人数が多いことから、口腔内診査は100名以上の歯科医師によって行われており、かつ、他の診査との時間の都合もあることから、データのクリーニングが不可欠であった。クリーニングポリシーについては、医師、歯科医師といった医療職に加え、実際にデータ構築を行っているシステムエンジニアなど、東北メディカル・メガバンク機構内外の職員によって構成されたチームにて検討を行った。多くの研究者の意見を取り入れ、よりよいデータセットになるよう努めた。しかし、これにより当初予定したよりもクリーニング作業に時間を費やす結果となった。今回行ったクリーニングポリシーは、歯牙の状態、歯周の状態、咬合の状態といった多数の口腔内診査における矛盾点を検証し、それらの結果をデータ上でどのように再現するかについてであった。現時点で、東北メディカル・メガバンク機構内の歯科データの取り扱い方法について協議中であり、具体的な解析にいたらなかったが、2019年度には横断研究について分析開始可能になる予定である。
3: やや遅れている
横断データにおける分析を行う予定であったが、データクリーニング作業に時間がかかり、作業が遅れている。
東北メディカルメガバンク機構での分析可能歯科データが出来上がり次第、まずは咬合の関係と味覚との関連から分析を開始していく予定である。その後、可能な限り早急に論文化を進める。研究成果を情報発信し、社会還元することをめざす。
理由:想定していた人件費・謝金の支出が必要なかったため、その分経費を繰り越した。使用計画:計画通りの支出に加えて、所属機関変更に伴い、分析のためには東北大学までの出張が必要になるため、交通費が増える可能性があり、今後の研究遂行のために国内旅費にあてる。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 2件)
International Journal of Environmental Research and Public Health
巻: 16 ページ: -
https://doi.org/10.3390/ijerph16050828
Journal of Epidemiology
巻: 29 ページ: 192-196
https://doi.org/10.2188/jea.JE20170330
Sleep Medicine
巻: 52 ページ: 18-22
https://doi.org/10.1016/j.sleep.2018.07.020
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
https://doi.org/10.2188/jea.JE20180080