研究課題/領域番号 |
18K17107
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
小山 史穂子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 疫学統計部主査 (40779542)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 歯科 / 疫学 / 口腔保健 |
研究実績の概要 |
研究計画当初に予定していた大規模コホートデータは利用場所が制限され、新型コロナウイルス感染症の感染拡大のためにアクセスできない状況が続いている。 そのため、予定していたものとは異なる日本老年学的評価研究(JAGES:Japan Gerontological Evaluation Study)データを用いて、歯の本数や、義歯の使用状況と社会的フレイルとされる社会的孤立状態との関連について分析を進めた。 短縮歯列(Shortened Dental Arch : SDA)についても、欧米と日本で考え方が異なるように、感情の変化を顔貌の変化で読み取る際、口腔の役割は欧米とアジアでは考え方が異なっていることが先行研究からわかっている。具体的には欧米では、口元の印象で感情の変化を判断しているのに対して、アジアでは目元の印象で感情の変化を判断しているということであった。 そのため、日本の高齢者データ(JAGES)と英国の高齢者のデータ(ELSA: English Longitudinal Study of Ageing)を用いて、口腔の状態と社会的孤立との関連について分析を進めた。その結果、日英ともに口腔状態が悪化している者(歯の本数が少ない者、歯の本数が少なく義歯を使用していない者)は社会的孤立になりやすいことがわかった。その上で、日本の高齢者の方が全体的に社会的孤立である割合が大きいものの、口腔の状態によって社会的孤立になりやすいのは英国の高齢者であることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究で使用しようとしていた分析データは使用場所が限られている。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、出張することが難しく、当初予定した分析データを使用できない状況が続いている。 そのため、現在は他のデータを利用して、歯の本数や、義歯の使用状況とフレイルの一つである社会的孤立との関連について研究を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響もあり、行動が制限され、データの使用が許可されている東北大学への出張が難しい可能性が高い。2020年度に行ったように現在の所属でも使用可能なデータを用いて、エビデンスの構築を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会がWeb学会となったことや出張が制限されたことで、出張費が当初の計画よりかなり減額された。出張がなくなった分の予算で、海外学会に現在の研究を学会発表することや、発表論文をオープンアクセスにし、より多くの人が閲覧可能なるようにすることなどに使用していく予定である。
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