本研究ではポリエーテルエーテルケトン(PEEK)のクラウンへの応用として,PEEK冠およびレジン前装PEEK冠の臨床術式を確立・提案することを目的とした. 臼歯部モノリシックPEEK冠において,繰り返し荷重の有無によるクラウン咬合面および軸面厚み・形態の最適化,支台歯形成形態の最適化を行い,PEEK冠は咬合面厚み1.0mm,マージン形態はディープシャンファーのときに優れた機械的強度を有することが明らかになった.また,臼歯部レジン前装PEEK冠において,PEEKフレームワーク形態および前装部コンポジットレジン形態の違いによらず,十分な機械的強度を有していることが明らかになった.
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