研究課題
若手研究
都市部一般住民を対象に、国立循環器病研究センターにおいて、基本健診ならびに歯科検診を行い、以下のような関連を見出した。1.咀嚼能率の経年的な低下を予測する統計モデルを開発した。2.継続的な歯科受診行動が咀嚼能率低下に対して有効であることが明らかになった。3.咬合力の低値が循環器病発症のリスクであることが明らかになった。4.咀嚼能率の低値が将来的なメタボリックシンドローム罹患のリスクであることが明らかになった。
歯学
これまで、メタボリックシンドロームのリスク因子に着目した研究が多く行われる中、口腔の機能低下との関連についてはほとんど検討されていない。本研究では、都市部一般住民を対象とした大規模調査を行い、口腔機能の一つである咀嚼能率について客観的に評価した。その結果、咀嚼能率が低値であると、将来的なメタボリックシンドローム罹患のリスクとなることが明らかになった。本結果は、咀嚼能率の維持が、メタボリックシンドロームの予防に貢献する可能性を示すものである。