研究成果の概要 |
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する口腔内装置(OA)療法は, 構造的に上下一体型OAと上下分離型OAに分類される. 本研究は, 一体型OAと分離型OAの前向きでの比較研究を行う前に, エビデンスの評価を行うため, システマティックレビュー及びメタ解析を行い, どちらの構造が有効かを調査した. スクリーニング後, 最終的には2本の論文が残り, メタ解析を行った所, 一体型OAは分離型OAよりも無呼吸低呼吸指数(AHI)を有意に低下させ, 患者満足度についても有意に高い結果となった. よってOSA患者に対しOA療法を行う際, 分離型OAよりも一体型OAの方が有効である事が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OAの構造について, これまで一体型, 分離型どちらが有効かについて議論が分かれていたが, 本研究の結果は臨床医がOA療法を際, 装置の設計を考える上での指標となる. 一体型OAはOSA治療効果だけでなく, 患者満足度も良いという事から, 総合的にも有効な装置である事が示された.
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