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2021 年度 研究成果報告書

軟骨変性疾患のVivoでのNADPHオキシダーゼに依存したヒアルロン酸分解の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17155
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

井上 咲映  昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (20783252)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード変形性関節症 / NADPHオキシダーゼ / モノカルボン酸トランスポーター / 酸素分圧 / 軟骨細胞
研究成果の概要

変形性関節症(OA)は加齢や関節への過度の機械的刺激によって発症する疾患で、関節軟骨の軟骨細胞の細胞死と細胞外マトリックスの減少を特徴とする。我々は、OAの発症に関わるインターロイキン-1β (IL-1β)による軟骨細胞死の誘導と細胞外マトリックス分解の促進にNADPHオキシダーゼが関わることを明らかにした。関節軟骨は血管からの酸素の供給がないため、酸素分圧は極めて低く、特に深部のそれは1%以下である。我々は、IL-1β刺激後のNADPH oxidaseの発現が酸素分圧に依存することを明らかに、これにモノカルボン酸トランスポーター1が関わることを明らかにした。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

国内の変形性関節症(OA)は、自覚症状を有する患者だけで1000万人に達する。OAの発症予防や治療法の開発は重要な課題である。OAでは、関節軟骨の基質成分の減少と軟骨細胞死が起こる。これらの変性は関節軟骨表層から始まる。関節軟骨には血管が走行せず、酸素分圧は表層で6%、深層では1%以下と言われる。本研究で、軟骨細胞死と軟骨基質減少に重要な役割を果たすNADPHオキシダーゼの発現とそれに必要なモノカルボン酸トランスポーター1の発現が酸素分圧に依存することを発見した。これは、OAの発症機序の解明と治療・予防法の開発に重要な情報といえる。

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公開日: 2023-01-30  

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