研究課題
若手研究
口腔内スキャナーを用いたデジタル印象法は,個人トレーとシリコーン印象材を用いた従来の印象法と比較し,印象辺縁までが長く採得されることが示唆された.また,デジタル印象法の術者内再現性は80%以上であり,従来法と比較して同等かそれ以上の再現性を有していることが示唆された.そのため,口腔内スキャナーでスキャンした三次元形態データを用いて可撤性有床義歯を製作する際には,義歯床縁設定位置に留意する必要があることが示唆された.
歯科補綴
口腔内スキャナーを使用したデジタル印象法は臼歯部頬側軟組織の印象に適用可能で,デジタル印象法は従来法に匹敵する精度を有する可能性が示唆された.しかしながら,デジタル印象法でスキャンした三次元形態データから抽出された歯肉頬移行部最深点は,従来法によりも深くなることが示唆された.そのため,口腔内スキャナーでスキャンした三次元形態データを用いて可撤性有床義歯を製作する際には,義歯床縁設定位置に留意する必要があることが示唆された.