今回我々は、ソノポレーション法とEGFR、抗EGFR 抗体の抗原抗体反応を併用することで、扁平上皮癌細胞に対して特異的に薬剤を導入する方法の開発を試みた。平成30年度は、使用する細胞の検討を行った。 平成31年度、令和1年度は、ドラッグデリバリーシステムに使用する抗癌剤の選択を行った。in vivoでは、手技の確立と、それを用いた担癌マウスに対しての抗腫瘍効果における実験を行った。また、人への応用実験へ向けて、実験の準備を進めている。患者や症例の選択、超音波の条件設定等のため時間がかかっているが、今後ヒトの口腔癌への応用を検討している段階である。他大学とも連携を取りながら、研究を進めている。
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