本研究では歯髄組織片を多孔性メンブレンで挟み、培養したところ、組織辺縁への細胞集積が確認できた。また、細胞遊走のメカニズムに関して我々はSDF-1(stromal derived factor-1)に着目し、組織片の免疫染色を行い、72時間培養した組織片でSDF-1が最も強く発現していることが確認できた。さらにSDF-1の中和抗体を用いて培養を行ったところ、組織片への細胞集積が遅れることも確認できた。さらに他の因子として、歯髄組織片よりタンパクを抽出し、マルチプレックスを用いて解析を行ったところ、GRO-α、MCP-1の2つの因子が経時的に発現量が増加していることが確認できた。
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