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2018 年度 実施状況報告書

顎矯正手術後の骨代謝亢進機構の解明と新しい治療体系への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K17189
研究機関東北大学

研究代表者

阿部 陽子  東北大学, 大学病院, 医員 (90431593)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード顎矯正手術 / 骨代謝活性
研究実績の概要

本研究は、顎矯正手術に伴う外科的侵襲ストレスが局所の骨リモデリング促進現象(RAP;Reagional acceleratory phenomenon)だけでなく、RAPにより全身的に骨リモデリングの活性を上昇する現象(SAP;Systemic acceleratory phenomeno)を引き起こすのかどうか、さらにはどの程度引き起こすのかについて臨床的・基礎的観点から明らかにすることを目的としている。なお、本年度は研究者が育児休業を終了した2018年10月から開始した。
本年度は臨床研究と基礎研究を行うためのプロトコール作成と予備実験を行った。
1)臨床研究 予備実験の結果から、プロトコールと倫理申請の見直しを行い、倫理申請の症例数や採血量の変更手続きを行った。その結果、2018年12月に再承認となった。現在対象患者のリストアップとそのデータべース作成の準備を行っており、随時アップデートしている。また、骨代謝マーカーの測定およびこれまでの報告に基づいたオステオカルシン抗体を用いた循環骨芽細胞系細胞についてフローサイトメトリでの発現率測定やソーティングした同細胞の共焦点顕微鏡での解析や骨代謝関連遺伝子の発現解析についての予備実験が終了したところである。
2)基礎研究 動物実験を開始する前準備としての講習会や研修会参加を受講し倫理申請を行っている。予備実験を開始し、実験モデルの作成法の詳細やラット血清の評価法、マイクロCTによる術前後の骨形態評価法および硬組織のラベリングについても検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度が10月からのスタートであったこと、また予備実験から倫理申請の変更が必要であったことが大きい。動物実験の予備実験についても、本来の予定よりプロトコール決定に難渋しており時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

本年度は臨床研究および基礎研究とも平行して進める予定である。
1)臨床研究 対象患者のリストアップと対象者から経時的に末梢血サンプルを採取する。サンプルの血清骨代謝マーカーの測定とオステオカルシン抗体を用いた循環骨芽細胞系細胞の発現についてフローサイトメトリを用いて計測する。同細胞のソーティングを行い、骨代謝関連遺伝子のmRNA発現について解析する。本年度の目標症例数は15例とする。10例終了した時点で再度研究プロトコールについて遂行し必要時は修正変更申請を行う。
データについては、倫理申請通り管理し、JMPを用いて統計解析を行う。
2)基礎研究 動物実験の予備実験を終了し、プロトコールを決定し、東北大学動物実験委員会の承認を得る。

次年度使用額が生じた理由

倫理申請変更に伴い、申請承認が得られるまで臨床研究が行えなかった。また、動物実験の予備実験の器材選定・購入が予定より難航しており、購入時期が遅れている。

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公開日: 2019-12-27  

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