研究成果の概要 |
顎矯正手術を施行した患者から経時的に末梢静脈血採取を行い、骨代謝マーカ(CRP,ICTP, ALP,BAP)値とフローサイトメトリを用いて循環骨芽細胞系細胞であるオステオカルシン陽性細胞の発現について測定を行い、その変動について解析した。まず手術直後にCRPが上昇し、その後骨吸収マーカーICTPが上昇し、術後1か月頃にALP・BAPが上昇した。またOCN陽性細胞は術後1日から1週間で有意に増加し、徐々に減少しながら術後3か月で術前と同じレベルとなっていた。骨治癒過程の各ステップ(術後炎症、骨吸収、骨形成時期)において、全身性に骨代謝活性が亢進することが確認された。
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