研究課題
若手研究
本研究は研究代表者が行ってきた咬筋痛を伴う顎関節症患者の咬筋の内部性状の精査、特にその浮腫性変化についてMRIのT2 mapでT2値の変化として捉えるという手法を、3T MRIとヒストグラム分析を用いることによってより精細な検討が行えるようにするということが目的であった。しかしながら、研究期間を通じて3T MRIの咬筋痛に対する精査への応用は困難であり、この問題が解決しないまま研究期間を終えた。この検討結果については研究期間最終年度に専門学会にて発表し、意見収集を行っている。
歯科放射線学
画像診断あるいは研究のために1.5T MRIで歯科領域に応用されていた撮像シークエンスは、3Tに応用する際には口腔内という磁化率の差の大きな物体が混在する環境での撮像の難しさを考慮する必要がある。今回の研究で得られた成果は当初の予定とは異なりこの点のみであったが、この成果は自らの今後の研究、また関連する研究行っている研究者に周知されることで歯科における高磁場MRIの応用という分野の研究面での環境整理が進むものと思われる。