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2021 年度 研究成果報告書

口腔扁平上皮癌のΔNp63βを介したEMTにおけるmiR-205の役割について

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17200
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関九州大学

研究代表者

橋口 有真  九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (80805268)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードOSCC / EMT / microRNA / miR-205 / ZEB
研究成果の概要

近年、上皮間葉転換(EMT)が癌の浸潤・転移においても重要な役割を担うことが明らかとなっている。これまでにわれわれは、口腔扁平上皮癌(OSCC)において、ΔNp63のスプライシングバリアントであるΔNp63βがEMTの誘導に関与していることを明らかにしてきたが、その詳細なメカニズムは未だ不明であった。最近の知見において、そのメカニズムにマイクロRNA(miRNA)の関与が示唆されているため、われわれはその中でもmiR-205に着目し、ΔNp63の下流でEMTと関連するZEB1、ZEB2などの間葉系マーカーをターゲットとして発現を制御し、OSCCの浸潤・転移に関与している可能性を示した。

自由記述の分野

口腔外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は口腔扁平上皮癌における浸潤・転移の分子メカニズムの一部にΔNp63と関連してmicroRNA(miR-205)が関与している可能性を示した。癌の転移は生命予後を左右する重要な要素で有り、口腔癌においても頸部リンパ節転移や他臓器への遠隔転移は予後に大きく関与し、やはりその制御は未だ十分ではない。本研究のように癌の浸潤・転移の分子メカニズムを部分的にでも明らかにしていくことにより、新たな標的として治療方法を確立することで、口腔癌の治療成績のさらなる向上へ役立てることが出来ると考えている。

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公開日: 2023-01-30  

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