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2018 年度 実施状況報告書

遺伝子解析と免疫学的手法を用いた口腔癌患者の免疫動態解析と癌免疫療法への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K17202
研究機関熊本大学

研究代表者

平山 真敏  熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (50779171)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード口腔癌 / 癌ペプチドワクチン療法 / 免疫チェックポイント阻害薬
研究実績の概要

申請者らは現在根治的手術後の口腔癌患者を対象に、再発予防を目的とした術後アジュバント癌ペプチドワクチン療法の医師主導臨床試験を行っている。
この臨床試験において採取した臨床検体(末梢血単核球:PBMC)を用いて、ペプチド抗原特異的なキラーT細胞の誘導の有無をELISPOT解析で確認し、臨床効果との関連を検討する予定である。また、腫瘍組織検体中の免疫関連遺伝子の発現や血清中の免疫関連サイトカインを解析し、癌ペプチドワクチン療法の臨床効果との関連を解析する予定である。また、腫瘍組織のおけるPD-L1の発現やPBMC中の免疫関連細胞 (CTLやナチュラルキラー細胞、M2マクロファージ、制御性T細胞など) を解析し、抗PD-1抗体療法と癌ペプチドワクチン療法の併用療法についての基礎的解析を行う予定である。
現在はまだ臨床検体の収集の段階である。近日、ペプチドワクチン療法で採取した臨床検体のELISPOT解析(ペプチド抗原特異的なキラーT細胞の誘導の有無)と腫瘍検体の免疫関連遺伝子の発現をNanoString Technologies で解析する予定である。
また、2017年に頭頸部癌患者に対して抗PD-1抗体が適応となり、現在口腔癌患者における抗PD-1抗体療法治療前後の臨床検体(PBMC、血清、腫瘍検体)を収集中である。これらの検体を用いて、PBMC中の免疫関連細胞 (CTLやナチュラルキラー細胞、M2マクロファージ、制御性T細胞など) の解析や腫瘍検体の免疫関連遺伝子の発現をNanoString Technologies で解析する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

口腔癌患者における抗-PD-1抗体療法治療前後の臨床検体を現在収集中であるが、抗-PD-1抗体療法治を行う口腔癌患者が当初予想していたよりも少なく、当初の見込みよりも遅れている。

今後の研究の推進方策

癌ペプチドワクチン療法を受けた患者の臨床検体(PBMC)を用いて、ELISPOT解析(ペプチド抗原特異的なキラーT細胞の誘導の有無)を行う予定である。また、この臨床試験にエントリーした腫瘍検体の免疫関連遺伝子の発現をNanoString Technologies で解析予定である。
口腔癌患者における抗-PD-1抗体療法治療前後の臨床検体は現在収集中である。

次年度使用額が生じた理由

臨床検体採取が計画通りに進まず、計画予定であったサイトカインアッセイが行えなかったため当該助成金が生じた。翌年度に同実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Bladder cancer-associated cancer-testis antigen-derived long peptides encompassing both CTL and promiscuous HLA class II-restricted Th cell epitopes induced CD4+ T cells expressing converged T-cell receptor genes in vitro.2018

    • 著者名/発表者名
      Miki Tsuruta, Shohei Ueda, Poh Yin Yew, Isao Fukuda, Sachiko Yoshimura, Hiroyuki Kishi, Hiroshi Hamana, Masatoshi Hirayama, Junji Yatsuda, Atsushi Irie, Satoru Senju, Eiji Yuba, Tomomi Kamba, Masatoshi Eto, Hideki Nakayama, Yasuharu Nishimura.
    • 雑誌名

      OncoImmunology

      巻: 7:4 ページ: e1415687-1-15

    • DOI

      10.1080/2162402X.2017.1415687

    • 査読あり
  • [学会発表] Identification of bladder cancer-associated cancer-testis antigens-derived long peptides encompassing both CTL and promiscuous HLA class II-restricted Th cell epitopes2018

    • 著者名/発表者名
      Yasuharu Nishimura, Miki Tsuruta, Shohei Ueda, Poh Yin Yew, Isao Fukuda, Sachiko Yoshimura, Hiroyuki Kishi, Hiroshi Hamana, Masatoshi Hirayama, Junji Yatsuda, Atsushi Irie, Satoru Senju, Eiji Yuba, Tomomi Kamba, Masatoshi Eto and Hideki Nakayama
    • 学会等名
      AACR Annual Meeting 2018

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公開日: 2019-12-27  

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