近年、歯科インプラントが多くの施設で行われるようになった一方で,医療過誤も多発しており,インプラント治療に絡む訴訟件数は年々増える一方である.主な医療過誤としては下歯槽神経の損傷,舌側皮質骨への穿孔,上顎洞へのインプラント迷入などである.手術ナビゲーションシステムを使用しこれらの医療過誤を防止,治療計画に基づいた治療を可能とすべく臨床応用を行ってきた.そこで,かつてのナビゲーションシステムとは一線を画するシステムを構築すべく感覚機能を応用した術者支援ロボットアームを有する手術ナビゲーションシステムを具体化し,ヘッドマウントディスプレイを組み合わせ術者への情報伝達の向上が可能となった.
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