本研究は、胎生期骨発生において必須となる転写因子Runt-related transcription factor 2 (Runx2)とヘッジホッグシグナルの骨折治癒過程での働きに関してそのメカニズムの解明を目的に行われた。CAGCre-ERTM; Runx2fl/fl; R26RTomatoマウスを作製し、骨折治癒過程における骨修復に関わる因子の解明を目指した。また、Runx2+/-マウスの骨折モデルを作製し、Runx2の骨折治癒における役割について探究をおこなった。さらにシングルセル解析によりRunx2陽性の細胞集団が骨格系前駆細胞から成熟骨芽細胞まで連続的に発現していることが確認された。
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