本研究は、今まで解明が進んでいなかった骨細胞に注目し、メカニカルストレスによる骨リモデリング制御機構における BMP シグナルの役割を明らかにすることを目指したものである。骨細胞は様々な骨疾患の標的細胞として注目されており、骨細胞の特性を理解することは学術的に意義深い。本研究によって得られる成果は、骨リモデリング制御機構の全容解明の一端を担い、骨粗鬆症などの骨代謝異常における治療法の開発に繋がるだけでなく、運動に対する感受性の増加という新たな治療戦略の提案や、スポーツ科学における効果的なリハビリテーションなどへ応用できる可能性を秘めている。
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