我々はこれまで口腔顎顔面領域の疾患の多くを占める顎骨からのMR信号を収集し、画像化する術を模索した。その結果口腔顎顔面部の骨及び歯を画像化することに成功している。TE=0.096msの画像及びTE=5.6msの画像を取得し、それらから解析していくのが効率的であり、診断に有用性が高いことが明らかになった。骨ターゲットや線維組織ターゲットのMRIデータ収集が可能であった。但し、本研究期間においてコロナ禍も重なり、検討に十分な症例データを収集することが困難であった。UTEによる診断基準の確立に関して、レトロスペクティブな分析として今後も継続して行っていく必要がある。
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