リラキシンを顎矯正治療へ応用した報告は過去に認められず、学術的に独自性を有するものと考えられ、効果が立証できれば、効果的に顎整形力を作用させることが可能となるため、治療効率の向上とともに、骨格的不正咬合の発現抑制に寄与する研究であると考えられる。したがって、EBMに基づく医療の確立と、骨格的不正咬合の発現抑制の可能性を持つ新しい顎矯正歯科治療法の開発に寄与する本研究成果は、成長期に顎矯正歯科治療を行うことで外科的矯正治療の適応症例を減少させる可能性を有する臨床に直結した卓越した成果が期待できる研究であると考えられる。
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