瘢痕組織は口唇裂口蓋裂患者における特徴的な顎顔面・歯列弓形態を決定づける最大の要因と言われている。本研究では口蓋粘膜の創傷治癒過程での低酸素ストレス下におけるマクロファージの動態について、創傷治癒過程での細胞周期に中心的な役割を果たすp21を分子標的として検討した。結果として、p21ノックアウトマウスにおいて、WTマウスと比較して有意に創傷治癒の遅延が認められた。また、成長観察を行った結果、WTマウスと比較して、老齢マウスにおける骨量の現象が有意に抑えられていることが、CTによる解析により明らかとなった。
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