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2019 年度 研究成果報告書

細胞接着因子 PKP1によるWntシグナル経路を介した新規転写調節機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17262
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関九州大学

研究代表者

宮崎 佳奈子  九州大学, 大学病院, 助教 (30778840)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード歯 / 細胞間接着因子 / エナメル芽細胞
研究成果の概要

細胞間接着は上皮細胞の分化および増殖の制御に関わっている。これまでにデスモゾーム構成因子であるPlakophilin 1 (PKP1)が歯原性上皮細胞の密着結合に局在している可能性を示してきたが、その詳細は不明であった。本研究では、歯原性上皮幹細胞株においてPKP1遺伝子欠損細胞株を作製し、細胞間接着が脆弱化すること、密着結合構成因子ZO-1の細胞膜局在が阻害されること、さらにその阻害が外因性PKP1によって回復することを示した。PKP1は密着結合においてPKP1-ZO-1複合体を形成し、ZO-1の局在を調節して細胞間接着に重要な役割を果たしている可能性を示した。

自由記述の分野

歯科矯正学

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯科医学の最終目的は、歯を含む口腔諸器官の再生メカニズムの解明とその臨床応用である。本研究により、外胚葉異形成症原因遺伝子の一つであるPKP1が細胞膜において密着結合構成因子ZO-1の局在制御を通してエナメル芽細胞分化制御を担っている可能性を発見した。これにより新たなエナメル芽細胞分化制御機構の解明の進展が期待される。こうした歯の分化メカニズムを厳密に制御していくことが歯の再生やエナメル質の形成を可能にすると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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