細胞間接着は上皮細胞の分化および増殖の制御に関わっている。これまでにデスモゾーム構成因子であるPlakophilin 1 (PKP1)が歯原性上皮細胞の密着結合に局在している可能性を示してきたが、その詳細は不明であった。本研究では、歯原性上皮幹細胞株においてPKP1遺伝子欠損細胞株を作製し、細胞間接着が脆弱化すること、密着結合構成因子ZO-1の細胞膜局在が阻害されること、さらにその阻害が外因性PKP1によって回復することを示した。PKP1は密着結合においてPKP1-ZO-1複合体を形成し、ZO-1の局在を調節して細胞間接着に重要な役割を果たしている可能性を示した。
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